【読書 おススメ】「東大卒プロゲーマー」 書評と感想
この本、「東大卒のプロゲーマー「ときど」の半生を綴ったお話し」です。
プロゲーマー。
最近話題ですよね。
オリンピック競技になるのか、そもそもeスポーツはスポーツなのか、とか。
NHKでよくジッジとバッバが議論しているのを見ます。
ドキュメントも良く見ます。
著者の「ときど」さんとは
格闘ゲームの分野で日本で2人目のプロゲーマー。
勝利至上主義で勝ちに徹する戦い方をし、観客にとっては退屈な試合展開も辞さない。
躊躇せずに最強キャラを選び、最短距離で勝てる戦略を相手にぶつける。
その「寒い」戦い方から「アイスエイジ」というあだ名もある。
本人もそう自覚しているらしい。
けれど、本書を読むと「ときど」さんの考え方も変わっているのが分かります。
ちなみに「ときど」という名前の由来は「KOF]というゲームのキャラクター「八神庵」の決め台詞から。
「とんで、キックからの、どうしたぁ!」の頭文字をとったらしい。
何か笑える。
1、それにどれだけ真剣に取り組むか
大切なのは「それにどれだけ真剣に取り組むか」なのだと思う。真剣に取り組めば、それがどんなことであっても、人は学べるのではないだろうか。僕の場合は、たまたまその対象がゲームだった、ということだ。
ぐう正論。
よく親から
「ゲームばっかやっているとバカになる」
「漫画ばっか読んでいると頭悪くなる」
とか言われたことありませんか?
ですが、上達するために思考錯誤することだってあるでしょうし、キャラクターの変化に良い影響を受けることだってあると思います。
意図するにせよ、しないにせよね。
「大切なのは、それにどれだけ真剣に取り組めるか」
その通りだと思います。
2、成果を残せる人と、そうでない人の違い
それは「情熱」だそうです。
そうですね、取り組みたい物事に対して「情熱」が有る無しじゃ全然違いますもんね。
情熱があれば、色々と考えながら粘り強く取り組むことが出来るし、何より続けることが出来ます。
無かったら、続けることも難しいですよね。
そして、周りからも助けてもらえます。
何かに情熱をもって取り組んでいる人は魅力的ですし、困った時には助けてあげたくもなります。
3、楽しい時が一番伸びる
合理的な考えで勝ちにこだわり、ゲームの楽しさ、面白さを忘れかけていた「ときど」さん。
勝とうとしすぎていた、と語っています。
ですが、本書のクライマックスでは楽しもう、楽しませよう、という戦い方をすることによって、「ゲームの面白さ」を実感しています。
なにより、プレイにも良い影響が出ています。
僕は、楽しければいいよねという甘ちゃんに変貌したのではない。僕の闘争心は、みじんも縮んではいない。あくまでも勝つために、新しい自分を求めることにしたのだ。
楽しい時は、つい時間が過ぎていたということ、よくあります。
それだけ集中して取り組めているんでしょうね。
やっぱり楽しみながらやるのが一番だよなぁ、と思います。
まとめ
僕も結構ゲーマーでしてね。
学生の時にNARUTO 激闘忍者大戦!SPECIALというWiiのゲームソフトが発売されたんですよ。
Wi-Fi対戦が実装されていて、学校から帰ったらよく全国の人と対戦していたんです。
そのWi-Fi対戦にはランキングがあるんですけど、僕は3位~5位ぐらいをうろうろしていました。
僕の使っていたキャラクターは「サイ」という水墨画を描いて攻撃するっていう、強くも弱くも無いキャラなんですが。
上位陣は大抵「ミナト」っていうナルトの父親ですね、それを使っていたんですよ。
そのキャラはあるボタンを連打すると、全然攻撃が当たんなくなるんですよ。瞬間移動みたいな感じで。
別に裏技とかじゃなくて、そのキャラがおかしいだけなんですが。
けれど、僕は強くも無い「サイ」を、楽しいから使い続けましたね。
その結果、上位陣に食い込むという快挙を成し遂げたわけです。
とどのつまり、何が言いたいかというと。
僕もプロゲーマーなれるねぇ・・・。
終わり。