マチのブログ

ブンブブーン。ハローはてなブログ。どうも、ヒカキンです。

【小説 おススメ】 「ビブリア古書堂の事件手帖~栞子さんと奇妙な客人たち~」(三上廷:著) 感想

この記事では「ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち 」を読んだ感想を書きました。

f:id:Aoi12:20180314204838j:plain

正直すごい面白かったです。

シリーズ累計600万部の大ヒット作品。

確か何年か前に、剛力さん主演でドラマ化していましたよね。

それは見ていないんですが。

ちなみにまだ続編も読んでいません。(これから読もうと思っています)

1話、2話とかのサブタイトルが、実際にある本の名前って何かカッコいいよね(笑)

作者のこだわりを感じますねぇ・・・。

全体的のあらすじは 

「古書に関して並外れた知識を持つ主人公、栞子さんが客が持ち込む古書にまつわる謎を解いていく日常ミステリー」です。

では、1話から感想語っていきます。

第一話 夏目漱石漱石全集・新書版』(岩波書店

この本のお話はもう一人の主人公「五浦大輔」というキャラクターの目線で語られていきます。

この五浦君、ある出来事で長時間本を読むことが出来なくなってしまいます。

ですが、本自体は嫌いではなく、むしろ読みたいと思っている。

何ともかわいそうですね。

パートナーの栞子さんが「異常」なキャラクターなので、五浦君は「普通」のキャラクターとして描かれています。

つまり読者目線のキャラクターです。

この五浦というキャラクターがいることで、「古書」に興味が無い読者もとても読みやすくなっています。

1話の「夏目漱石漱石全集・新書版』(岩波書店)」は

「主人公五浦君の出生とその祖母の秘密を描いた物語」です。

この話、結構重いですね。

正直びっくりしました。

第二話 小山清『落穂拾ひ・聖アンデルセン』(新潮文庫

この話は全部の話の中で一番好きですね。

今回の話で「志田」「小菅奈緒」「笠井」というキャラクターが登場します。

この志田というキャラが良い。

初見では「おっ狂人キャラか?」と思ったんですが、「ぐう聖」キャラでしたね。

この物語全体を通して、唯一の良心と言っていいと思います。

主人公の栞子さんは本好きなんですが、闇がある。

志田も本好きなんですが、光しかないですね。

唯一欠点と言ったらホームレスだということぐらいですかね。

けれど、そのホームレスも好きでやっていますからね、この男は。

人付き合いが苦手で世渡り下手な貧乏人が、不満も持たねえで生きていく、なんてただの願望だわな。

まして、そいつの前に純真無垢な若い娘が現われて優しくしてくれる、なんてあるわけねえじゃねえか 

まぁでも、そういうことが分かってて作者もあの話を書いたんだろうぜ。

それは読めば分かる・・・あれは甘ったるい話を書く奴に感情移入する話なんだ。

上記は志田の「落穂拾ひ」に対しての感想です。

この感想はとても良い、本当に「落穂拾ひ」が好きだと伝わってきます。

つい僕も読みたくなってしまいますね。

うかいつか読んでみようと思います。

あらすじとしては

「盗まれた「落穂拾ひ」を取り戻すために、誰が何故盗んだのかを、解き明かしていく物語」です。

第三話 ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)

この話もこれまた面白いです。

プロットがとても良くできている気がする。

この物語では「坂口昌司、しのぶ夫妻」が登場します。

「坂口は何故本を売ろうとするのか、しのぶはなぜそれを止めようとするのか。その謎を解き明かしていく内に、秘密の核心に触れる物語」です。

この話に出てくる「しのぶ」という女性も「ぐう聖」でしたね。

このキャラのセリフ、対応のおかげで読後感がとても良いです。

サンキューしのぶ。

それと、この話ミスリードがあるんですよね。

上がって、下がってまた上がるっていう。

だからプロットが良いと思うのかもしれないなぁ。

あんまり書くとネタバレになってしまうので、言えないんですけど。

この話一番短いんですけど、とても良いお話です。

今、君は三段論法を使って話をした。

バカな人間に三段論法は使えない・・・君は絶対にバカではない

第四話 太宰治『晩年』(砂子屋書房

この話で急にシリアスになりますね。

読んでるこっちが不安になってきます。

「栞子さん、物語の最初から怪我をしていてずっと入院しているんですが、その怪我の真相を描いた物語」です。

この話ではアンカットっていうペーパーナイフで開きながら読んでいく本が出てきます。

最近話題になりましたよね。

袋とじみたいになっていて、そのまま読んだら短編として読める。

全部切り開いた状態で読んだら長編になるっていう。

あれすごいよね。 

自身ヲモテ生キヨ 生キトシ生クルモノスベテ コレ 罪ノ子ナレバ  

この言葉について栞子さんは 

自分のことを言われているようで、わたしは好きなんです。

と語っています。

栞子さん本当闇深いなぁ(笑)。

この話、サスペンス要素が強くて犯人探しみたいなこともやっています。

誰が犯人なのか考えながら読むのも楽しいですね。(多分分かるだろうけど)

それと1話とリンクしている部分もあって、読みごたえがありました。

まとめ

全体的に見てもとても面白かったです。

特に2話と3話が好きですね。

各話の謎解きはもちろん、大輔君と栞子さんの関係性についての描写も良かったです。

特に4話では2人の関係性にも焦点を当てています。

今後2人の関係はどうなるのかも気になりますね。

続編も読んでみたいと思える作品でした。

終わり。